記憶力をサポート
学習指導方法について考える
記憶力を高める効果に影響することの一つとして、「学習時の指導方法」といった問題が挙げられます。
例えば、学習時の指導方法について、日本とアメリカの場合で比較してみると大きな違いがあるのです。
もちろん国が違えば風習なども変わるのは当然ですが、アメリカでの授業風景をみると教師から生徒に対し「学習を楽しむ」ように指導しています。
成績が上がらないのは、学習を楽しんでいないからだとされ、成績が悪い場合はまず楽しむことを優先するといった教育方針になっています。
一方、日本の授業風景をみると、教師から生徒に対して「真面目に努力する」ことを求めています。
成績が上がらないのは努力が足りないせいだという考え方なので、成績が悪い生徒に対してもっと努力するように指導しているのです。
このように、日本とアメリカの教育現場の様子を比較してみると、教室内の雰囲気や環境が全く違いますよね。
どちらの方が記憶力を高める効果が期待出来るかと聞かれると、多くの方がアメリカ式の教育方法だと答えるでしょう。
教室の中に笑顔が広がり、楽しく学習する方が勉強を好きになれますから、記憶力も自然に高めることが出来るのです。
こういったアメリカのポジティブな学習指導方法に対して、日本の場合は教室内がネガティブな環境になりがちです。
そうなると、生徒の学習意欲も低下し勉強が嫌いになってしまうことも考えられます。
このように、記憶力を高める上では、学習環境の善し悪しという問題も大きく影響するということを、しっかりと理解しておきましょう。
ガムを噛んで記憶力をアップする
私たちが普段何気なく噛んでいるガムも、記憶力を高める効果が期待出来るアイテムの一つです。
本当に信憑性があるのかどうか気になるところですが、研究結果によって実際に証明されているのです。
この研究結果を発表したのは、神奈川歯科大学の研究チームと放射線医学総合研究所というところです。
これまでもガムを噛むことでの効果は研究が続けられてきましたが、認識としては「集中力を高める効果」というものでした。
ですが、今回神奈川歯科大学の研究チームと放射線医学総合研究所が発表したものは、「集中力と共に記憶力も高める効果が期待出来る」という結果なのです。
ただし、記憶力を高める効果としてはあまり持続性は期待出来ないという結果も出ています。
とはいえ、ガムを噛むといった行為は誰でも簡単に実践出来る方法ですから、是非日常生活の中に取り入れていくようにしましょう。
ガムを噛むことで記憶力を高めることが出来るメカニズムは、噛むことによって脳が刺激され、脳内の血液循環が活性化するためだとされています。
そのことによって、集中力・記憶力を高める効果や眠気などを抑える効果が期待出来るのです。
例えば、スポーツ選手やビジネスパーソンがガムを噛んでいる光景をよくみかけるでしょう。
スポーツ選手の場合は、ガムを噛むことでプレイに集中することが出来、ビジネスパーソンの場合は、眠気を軽減することにつながっているわけです。
ただし、ガムを噛むといった行為は時としてマナー違反になる場合もありますので、時と場所をわきまえることが大切だといえます。
効果的なマークの使い方
テキストを利用した学習方法というのは、記憶力を高める上では非常に効果的な学習法だとされています。
ですが、テキストといっても様々なタイプがありますので、どういったテキストを選ぶとより記憶力を高めることが出来るのかここで少し考えてみましょう。
テキストの種類を大きく二つに分類すると、「最初からマークされたり色分けされているテキスト」と「マークなどがされていないテキスト」が挙げられます。
まず、マークされているテキストの場合、初心者向けのテキストや丁寧に分かりやすく解説されているテキストがほとんどです。
一見すると、内容的には分かりやすく書かれているため、記憶力を高めるには効果的だと感じる方も多いでしょう。
しかし実際は、最初からマークされているテキストよりマークされていないテキストを利用する方が、記憶力を高める効果があると実証されているのです。
このような効果の違いが出る理由としては、マークされている箇所が「一般的に重要だとされる部分」であることが考えられます。
つまり、ほとんどの人にとって重要であっても、中には重要でない人もいるわけです。
また、このように最初からマークしてあることで、マークの箇所を過剰に意識してしまい全体的なテキスト内容を記憶しづらくなる可能性もあります。
こういったことからも、マークというのは自分が重要だと感じた箇所を自らチェックするといった形がベストだといえるのです。
それに、自分の手でマークを書き込むといった動作も記憶力向上につながりますので、出来るだけマークがされていないテキストを選ぶと良いでしょう。
睡眠と記憶力の関係
睡眠と記憶には、非常に密接な関係があることをご存知でしょうか。
記憶力を高めるには、十分な睡眠をとることが必要不可欠だとされているのです。
ただし、十分な睡眠といっても睡眠時間だけを指しているのではなく、規則正しいリズムでの睡眠や熟睡状態をキープすることが大切だとされています。
このように総合的に良質な睡眠をとることで、はじめて記憶力を高めることが出来るわけです。
では実際にどういった点に注意すればいいのかというと、適度な運動を行うことやバランスの良い食生活などが挙げられます。
また、不眠症などで十分な睡眠が確保出来ていない方は、まず生活習慣の見直しからはじめてみることをお勧めします。
そして、記憶力を高めるために必要なことは、「適度な睡眠時間の確保」です。
ただ長時間の睡眠をとればいいというわけではありませんし、短かすぎても脳や体の疲れをしっかりととることが出来ません。
ベストな睡眠時間は7時間程度といわれていますので、現在の睡眠時間と照らし合わせて調整していきましょう。
こういった良質の睡眠が確保出来ると、脳への記憶の定着がより強く行われるようになります。
そのため、学習効率が良くなり記憶力を高める効果が期待出来るようになるのです。
逆に睡眠不足が続いたり睡眠の質が悪くなると、日中脳に詰め込まれた情報を睡眠中に整理することが出来なくなります。
脳内で整理されない情報は、記憶に定着することなく忘れ去られてしまうので、そういった意味でもしっかりと良質の睡眠を取ることが重要なのです。
記憶力アップと食事のタイミング
記憶力を高める上で大切なことはいくつかありますが、食事のタイミングを考えるといったことも重要だとされています。
特に朝食後に暗記などの学習を取り入れることで、記憶力を効果的に高めることが出来るのです。
人間の体は、食事によって様々な栄養素を取り入れる必要がありますが、脳にとって必要な栄養素は「ブドウ糖」だといわれています。
眠っている最中は、脳にブドウ糖が補給されませんから、寝起きの状態では必然的に脳内は「ブドウ糖不足状態」となっているわけです。
そこで朝食を摂りブドウ糖を脳に補給することで、朝食後は脳が活性化し記憶力を高める上ではべストな状態となるのです。
また朝食後というのは、睡眠によって脳が十分にリフレッシュされている状態ですから、一日の中で最も学習に向いている時間帯といえます。
朝食後はこういった好条件が揃っていますので、朝食後学習を取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、このように食後に学習することは効果的だといえるのですが、朝食後ではなく夕食後の場合も考えてみましょう。
夜は静かで勉強しやすいといったイメージが強いですが、実のところ記憶力を高めるといった効果を期待するにはあまりお勧めではありません。
その理由として夜の場合は、一日の疲れが溜まっていることや眠気などといった障害が考えられるからです。
また、昼食後というのも疲労や眠気を感じる場合がありますので、効率的とはいえないでしょう。
そういったことからも、朝起きて朝食後スッキリした状態で学習を取り入れることをお勧めします。
記憶力向上効果がある栄養素
記憶力を高めることと食事との間には、密接な関係があるといわれています。
私たちが普段摂っている食事の中の栄養素にも、記憶力を高める効果が期待出来るものがありますので、ここで簡単に紹介していきましょう。
まず、魚などに多く含まれるといわれる「ドコサヘキサエン酸(DHA)」という栄養素は、特に記憶力を高める効果が大きいとされています。
ドコサヘキサエン酸の効果としては、主に脳内の脳神経細胞の情報伝達力の活性化が考えられます。
このように脳神経細胞が活性化されることで、脳全体の働きが良くなりますので積極的にドコサヘキサエン酸を取り入れていくと良いでしょう。
ドコサヘキサエン酸が含まれる魚として代表的なものは、「サンマ」「マグロ」「サバ」「ブリ」などが挙げられます。
こういった魚を摂ることで記憶力を高めることが出来ますが、摂取する際には一つ重要なポイントがあります。
それは、加熱調理を行わず生の状態(刺身)で摂取することです。
何故刺身で食べる必要があるのかというと、加熱してしまうとせっかくのドコサヘキサエン酸が消失してしまうからです。
加熱せずに摂取することで、ドコサヘキサエン酸を効率良く取り入れることが出来ますので、なるべく刺身状態で食するようにしましょう。
また、脳にはブドウ糖といった栄養素が必要不可欠だとされていますし、他にもグルタミン酸やアスパラギン酸など必要な栄養素はたくさんあります。
ですから、魚だけにこだわるのではなく、総合的にバランス良く食事を摂ることが最も大切だといえるでしょう。
料理や物作りでの記憶力アップ法
記憶力を高めるには、学習によるもの以外にも様々な方法が考えられます。
例えば、趣味などに没頭することでも記憶力を高めることが可能な場合があるのです。
このように、趣味や自分に興味があることを実践して記憶力を高めることが出来るなら、それに越したことはありませんよね。
そこでここでは、楽しみながら記憶力の向上をはかるにはどうすればいいのか、少し考えてみることにしましょう。
まず、お勧めの方法としては、料理や物作りを通して記憶力を高めるといった方法です。
料理や物作りをする場合には、脳の中でも前頭葉の部分が特に集中して働くといわれています。
この前頭葉が活性化されることで、記憶力を大きく高めることが可能になるのです。
また、物作りにはプラモデルの組立てといったことも含まれますから、空いた時間を利用してプラモデル作りなどを試してみてはいかがでしょうか。
このように、遊びの中からでも学習することが出来ますので、積極的に取り入れていくことが大切だといえます。
また、料理や物作りを日常生活の中で実践していくうちに、自分では意識していなくても自然と脳を鍛えていることになります。
ですから、これまであまり料理や物作りに興味が無かった人も、この機会に始めてみてはいかがでしょうか。
何より楽しみながら記憶力を高めることが出来ますし、ストレス解消といった面でも非常に大きな効果が得られますよ。
このように記憶力を高める方法は学習だけではありませんので、その他の方法もどんどん取り入れていくと良いでしょう。
運動による記憶力の向上
一般的に記憶力を高める目的の場合、学習を行なって記憶力向上をはかる方がほとんどでしょう。
ですが、実は学習だけでなく運動することでも記憶力を高める効果があると、最近の研究で分かってきたのです。
この運動と学習の関連性についての研究は、自転車を使っての実験で立証されたものです。
その実験とは、まず自転車に乗ってペダルを漕いでいる状態をキープします。
そして、ペダル漕ぎ運動を続けながら、目の前に表示されたディスプレイに写る問題を解くといった実験です。
普通に考えると、運動をしていない状態で問題を解く方がより高い得点となりそうですが、結果はペダル漕ぎ運動をしながらの方が良い得点となったのです。
この実験結果から、運動を取り入れることで記憶力をさらに高めることが可能だということが分かってきました。
さらに、運動を取り入れることで、脳内物質の分泌が活発になりタンパク質群の分泌も促進されます。
ここでの脳内物質は「インスリン様成長因子(IGF-I)」タンパク質群は「脳由来神経栄養因子(BDNF)」のことですが、これらが大きく影響するとされているのです。
また、脳由来神経栄養因子が脳内のインスリン様成長因子を取り込むことでニューロンの活性化も期待出来ます。
これらの働きで、グルタミン酸・セロトニンといった記憶力を高めるとされる脳内物質の分泌が行われることになるわけです。
このように、運動を取り入れることで記憶力向上につながることは実証されていますので、運動しながらの学習を試してみてはいかがでしょうか。
ストレスを解消して記憶力を高める
記憶力を効率良く高めるためには、ストレスを溜め込まない状態をキープすることが求められます。
ストレスというのは、体に様々な悪影響を及ぼすだけでなく、記憶力を高めるための妨げにもなってしまうのです。
その仕組みというのは、ストレスが蓄積されることでコルチコステロンとよばれるホルモンが副腎皮質内に分泌されることから始まります。
このコルチコステロンは脳に必要な物質なのですが、適量を超えると逆に悪影響を及ぼすとされているのです。
そのため、ストレスが過剰に蓄積されるとコルチコステロンが過剰分泌されることになり、記憶力を高めることを妨げてしまうわけです。
こういった現象が体内で起こることからも、ストレスを溜め込まないことがいかに大切かが理解出来るでしょう。
また、ストレスを溜め込むということは、記憶力の妨げだけでなく体全体の健康面にも悪影響を及ぼす可能性があります。
様々な病気へとつながる可能性がありますので、出来る限りストレスフリーな生活習慣を目指すようにしましょう。
そのためには、自分なりのストレス解消法をみつけて実践していくことが非常に大切です。
趣味や気分転換などを適度に取り入れながら、出来るだけストレスを溜め込まない生活を心がけましょう。
また、料理や物作りといったことは、ストレス解消と共に記憶力を高める効果もあるとされていますので、積極的に取り入れてみると良いでしょう。
このように自分なりのストレス解消法を実践しながら、効率良く記憶力を高めていきたいものですよね。




