ポイント解説記憶のメカニズム

point-1記憶力アップのための感情コントロール

人間は感情の動物ともよばれていますが、記憶力を効率良く高めるには感情もしっかりとコントロールすることが求められます。
喜怒哀楽の感情と記憶は密接な関係があるとされていますので、これらの感情が伴っている時は記憶力もアップしている状態となります。

その証拠に、過去に経験した出来事で印象に残っている記憶を、思い返してイメージしてみればわかるはずです。
おそらく思い返される記憶には、喜怒哀楽の感情が伴っているのではないでしょうか。

逆になかなか思い出せない記憶や印象が薄い記憶は、喜怒哀楽の感情を伴っていない場合が多いでしょう。
このように感情が伴っている記憶というのは、印象として強く残る結果となるのです。

そして、喜怒哀楽の中でも、「怒り」「哀しみ」といった感情の場合、さらに印象強くなる傾向にあります。
この現象も、「喜び」「楽しさ」よりも「怒り」「哀しみ」を伴った記憶の方が先に思い浮かぶことからも理解出来ますよね。

こういったことからも、感情をコントロールすることは記憶力を高めることにつながりますので、意識しながら学習していくと効果的です。
これまでは学習の際に感情を結びつけていなかった人も、今後は喜怒哀楽を取り入れながら記憶力を高める努力をしてみてはいかがでしょうか。

実際の学習に取り入れる場合は、問題が解けたら大いに喜びや嬉しさを表現し、解けなかったら怒りや落胆といった感情を出してみましょう。
このように、感情を取り入れながら学習していくことで、今以上に記憶力を大きく高めることが出来るはずです。


point-2記憶力を高める意識を持つことの重要性

記憶力を高めることを目指すなら、しっかりとした意識を持って取り組むことが大切です。
中途半端な意識で記憶力向上に取り組んでも、決して良い結果は生まれません。

覚えようとする努力が無いと記憶力を高めることは出来ませんので、学習する際は常に「覚えよう」といった意識を持つようにしましょう。
特に成績が良くない人の場合は、こういった意識の欠落がみられます。

このように覚えようとする意識が無いならば、記憶力を高めることは不可能ですし、学習成績も上がるはずがありませんよね。
ですが、覚えようとする意識といわれても、ピンと来ない方も多くいらっしゃるでしょう。

そういった方は、まず何でもいいので自分の好きなことや興味があることに対して、取り組む意識を強く持ってみるようにします。
好きなことや興味のあることなら、途中で挫折してしまう可能性も低いですし、何より意欲的に向き合えるはずです。

このような体験を繰り返すことで、やがて記憶力を高めるための意識改革も出来るようになります。
肝心なことは、意識を持って続けていくことで、最終的には喜びや達成感などを感じることだといえます。

こういった喜びを感じることが出来れば、意識を強く持って学習に取り組むことも苦ではなくなるでしょう。
最初はなかなか意識を持ちづらいものですが、慣れてくることで自然と覚えたい欲求が高まってくるはずです。
このように記憶力を高めて成績向上を目指すなら、自然に意識が持てるようになるまで、繰り返しトライしてみてはいかがでしょうか。


point-3記憶力アップにつながる感覚器官とは

記憶力を高めるために必要とされる感覚器官は、普通に考えるなら目だと思う方がほとんどでしょう。
ですが、実際に記憶力を高める効果があるとされる感覚器官は、目以外にもあるのです。

その感覚器官は「耳」で、記憶力を高める効果や記憶と情報の結びつきが強いのは目よりも耳の方だとされています。
そういったことから、学習をする場合は目からの情報だけでなく耳からの情報も得るようにするとより効果的だといえるでしょう。

例えば、テキストなどを読んだり暗記したりする場合、テキストを目で追いながら読むだけでは十分に記憶力を高めることが出来ません。
ですから、音読もしくは暗誦といった形で、音として耳から取り入れることを組み合わせていくと効果的です。

目で追いかけながら読む場合は、同時に文章の意味を理解しながら進めなければいけませんよね。
そのため、なかなかスッと頭の中に内容が入ってこないことが多いといえるのです。

その点、耳から情報を得る場合は、特に理解しようと意識しなくても自然と頭に入ってくるでしょう。
このように、聴覚として情報を得る方が記憶されやすいといえるのです。

また、テキストを読み上げる際は、その声を録音しておくことで後から復習する際にも大いに役立ちます。
このように「音」として保存しておけば、例えば外出時といった状況でも学習することが可能になりますよ。
また、最近では記憶力を高めるための音声教材なども販売されていますので、そういったグッズを利用してみるのも良いでしょう。


point-4記憶に残る失敗経験

長い人生の中で、一度も失敗の経験が無いという方はいないでしょう。
「失敗は成功のもと」といわれるように、失敗を繰り返すことでやがて成功へとつながるものです。

この失敗経験ですが、実は記憶力を高めることと大いに関係があります。
その理由は、過去の経験を思い返してみると分かると思いますが、まず頭に浮かぶのが「過去の失敗談」ではないでしょうか。

このように、失敗した時の経験というのは強烈な印象として記憶に残っているのです。
そして、失敗を経験した時には、「悔しい」「悲しい」「恥ずかしい」「情けない」といったような感情が生まれることでしょう。

こういった感情も、記憶力を高める上で非常に関連深いものとされていますので、さらに強いイメージとして記憶に定着するのです。
人間というのは、こうやって失敗を繰り返すものですが、いつまでも繰り返すわけではなく失敗の度に学習していくものです。

「悔しい思いはもうしたくない」「情けない思いは嫌だ」と感じ、やがては失敗をしなくなるのです。
例えばこれが学校の試験の場合だとすると、失敗することで記憶力を高めることが出来たとしても、試験結果につながらないと何の意味もありませんよね。

ですから、試験前の勉強時に思いっきり失敗しておくのです。
試験前勉強で失敗したり間違えたりといった経験を多く積んでおくと、その記憶は強く印象づけられることになり、本番の試験に役立つことになります。
このように、失敗を恐れる必要は全くありませんので、どんどん失敗しておけばいいのです。


point-5記憶する際の脳のメカニズム

記憶力を高めることを目的とするならば、まず記憶を司る脳の働きやメカニズムについて理解しておくことが重要です。
脳が物事を記憶する方法というのは、数時間~1ヵ月程度記憶が維持出来る「短期記憶」と、数年単位で記憶の維持が可能な「長期記憶」に分類されます。

これら脳に記憶される情報は、その情報の重要度によって短期記憶か長期記憶に記憶されるのです。
その際、より重要な情報は長期記憶に記憶されますので、記憶力を高めるといった目的がある場合は、長期記憶に記憶させることが大切です。

逆に短期記憶の場合は、さほど重要ではない記憶がストックされ、その情報は次々新しく入ってくる情報によって上書き消去されることになります。
また、記憶力を高めるためには、脳の記憶容量についても知っておくようにしましょう。

短期記憶や長期記憶は、それぞれ記憶を維持出来る期間が異なりますが、記憶出来る容量も短期記憶より長期記憶の方が大きくなります。
こういったことからも、記憶を定着させ記憶力を高めるためには、長期記憶が有効だといえるわけです。

では、意識して長期記憶に記憶させるにはどうすればいいのでしょうか。
長期記憶にストックされやすい情報は、「インパクトがある情報」「生命維持などに関連する重要な情報」「忘れる前に何度も入ってくる情報」などが挙げられます。
これらの中でも、現実的に実践出来るものは「忘れる前に何度も入ってくる情報」ですから、記憶力を高める目的の場合は繰り返し何度も覚えるようにすると良いでしょう。


point-6記憶を司る海馬について

脳には、記憶を司る「海馬」とよばれる重要な器官が存在します。
記憶力を高めるには、この海馬のメカニズムについて理解しておくことが重要ですので、ここで簡単に紹介しておきましょう。

まず海馬という器官では、入ってきた情報を一時的にストックし、その情報の重要度をはかるといった役割があります。
海馬によって重要度が高いと判断された場合は長期記憶に、重要度が低いと判断された場合は短期記憶に記憶されることになるわけです。

この際、記憶力を高めるといった目的がある場合は、長期記憶に記憶する必要があります。
海馬には、情報が一時的にしか記憶されないため、重要度が低いと判断された場合はすぐに消去されてしまうことになります。

これを防ぐには、忘れる前に繰り返し同じ情報を得ることが大切です。
繰り返し情報が海馬へと入ってくると、重要な情報だと判断されることになり、記憶力を高める効果があるとされる長期記憶へとつながるのです。

長期記憶として判断された情報は、脳の側頭葉部分にストックされます。
このように、繰り返し情報を取り入れることが長期記憶へとつながりますので、記憶を定着させたい場合は是非実践してみましょう。

そのために重要だといえるのが、「復習」をすることです。
復習をしながら繰り返し覚えようと努力することで、短期記憶だったものが長期記憶へと変化して記憶力のアップへとつながります。
このように、記憶力を高めるには長期記憶としてストックされることが重要ですから、復習を行いながら記憶を定着させる努力をしていきましょう。


point-7復習の限界を考える

記憶力を高めるには、長期記憶として脳に情報をストックさせておく必要があります。
この長期記憶は、忘れる前に繰り返し同じ情報を脳に入れていくことで、記憶の定着を目指すものだとされています。

そういったことから、記憶力を高めるための効果的な方法として考えられているのが、「復習」という学習法なのです。
ですが、復習には限界があるということを知っておく必要があります。

記憶力を高める行為と復習をするといった行為には、「エビングハウス忘却曲線」とよばれる理論上の関係性があります。
このエビングハウス忘却曲線の理論では、脳内に新しく入ってきた情報のうち半分の記憶は、4時間後には忘れてしまうとされているのです。

さらに、エビングハウス忘却曲線理論によると、1ヵ月経過する頃には全部忘れてしまうといわれています。
例えば、英単語を頑張って100個覚えたとしても、4時間後には50個忘れてしまい1ヵ月後には全部忘れてしまっているということです。

しかしこれは復習を全くしない場合の例ですから、復習をして長期記憶として記憶を定着させることで、長期間忘れにくい状態にすることが出来ます。
このように、エビングハウス忘却曲線の理論では4時間後には半分忘れてしまうとされていますから、復習をする場合は忘れないうちに実行することが大切です。

覚えたことを忘れてしまってから復習しても何の意味もありませんので、「忘れないうちに復習する」ことを心がけましょう。
復習することで記憶力を高めることが可能になりますから、継続して実践してみてはいかがでしょうか。


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